27日、東京・日本武道館で執り行われた安倍晋三元首相の国葬に出席したジョージアのティムラズ・レジャバ駐日大使は追悼の意を表した。言論の自由といった自由民主主義の「価値観の推進に尽力したリーダーだった」と安倍氏の生前の功績を讃えた。
レジャバ氏はツイッターで「ジョージアと日本は自由民主主義の価値観を共有する国同士」だと強調。「張り紙ひとつで拘束に至る国さえある中で、日本は言論の自由が広く保障されている」「安倍元総理は、そのような価値の推進にも尽力されたリーダーだった」と記した。
また、人間の尊厳を踏みにじる共産主義にも触れ、「ソ連時代を経た我が国は、言論の自由のありがたみを身に染みて感じている」と述べた。
レジャバ氏は、国葬について繰り広げられている心ない批判にも苦言を呈してきた。9日のツイートでは「国葬をめぐってメディアや日本の一部のオフィシャルからあれこれと発言が出ていることを残念に思う」と心情を吐露。「問題があるとすれば機会を改めて吟味すれば良い。今は政治ではなく日本全体の姿が試される局面だ」と訴えていた。
27日午後2時すぎから執り行われた国葬には国内外からおよそ4300人が参列した。葬儀委員長を務める岸田文雄首相や菅義偉前首相が追悼の辞を読み上げ、歴代最長の7年8カ月に及んだ安倍内閣の功績を振り返り、早すぎる死を悼んだ。
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