[東京 7日 ロイター] – 松野博一官房長官は7日午前の会見で、最近の為替相場の動きは急速で一方的な動きが見られ「憂慮している」と述べた。その上で、政府として市場の動向を高い緊張感をもって注視するとともに「このような動きが継続する場合には必要な対応を取りたい」と語った。
為替の日々の動きについて逐一コメントすることは控えるとしつつ、相場はファンダメンタルズに沿って安定的に推移することが重要であり「急速な変動は望ましくない」と改めて強調した。
政府はきょうから新型コロナウイルス対応の水際対策を緩和し、1日あたりの入国者数上限を5万人に引き上げた。松野長官はこの措置について「円安のメリットを生かせると想定している」と語った。感染拡大防止と社会経済活動のバランスを取りながら水際対策の緩和を進めていくという基本的な考え方に変わりはなく、今後も内外の感染状況などを見極めていくとした。
外為市場でドル/円は一時143円後半まで上昇し、約24年ぶりのドル高/円安水準となっている。
(杉山健太郎)
*発言内容を追しました。
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