香港当局6日は台湾から輸入したマンゴーから中共ウイルス(新型コロナ)が検出したとして、マンゴーの処分を業者に命じた。これに対し、台湾議員からは「台湾社会を分裂させる悪意ある行為」だと非難する声が上がる。
香港当局は台湾から輸入したマンゴーの表皮から新型コロナウイルスが検出されたため、440ポンド(約200キログラム)を廃棄するよう命じた。マカオ政府も2日、台湾から輸入したマンゴーから新型コロナウイルスが検出されたと発表していた。
これに対し、大紀元の取材に応じた台湾立法委員・范雲氏は、中国は台湾社会の分裂を目論んでいる指摘。「台湾政府と農家および漁民との関係を切り離すのは、中国共産党の唯一の意図だ」と述べた。また、マンゴーが新型コロナウイルスに感染した例は他国でもないと述べ、不信感をあらわにした。
台湾民主進歩党が開いた7日の記者会見で、立法委員の王美恵氏は「中国共産党政府は常に台湾を弾圧している。パイナップルからマンゴーまでずっと続いている」「香港とマカオは今や中国共産党の凶悪犯の一員だ。国際基準やルールを順守しないため、中国共産党の発言は信憑性ゼロだ」と述べた。
中国は2021年3月、「害虫が検出された」との理由で台湾産パイナップルに禁輸措置をとった。同年9月には、検疫有害動植物のコナカイガラムシが検出されたとして、台湾産のバンレイシ(釈迦頭)とレンブの輸入を停止。台湾当局は「禁輸措置は国際的な貿易規範に反する」と抗議し、改善要求に応じない場合、世界貿易機関(WTO)に提訴すると警告していた。
民進党立法院委員の鄭運鵬氏も、国際関係の基本的基準に違反する中国共産党を非難。「一方的な意見を押し付けるだけでなく、農産物に毒を入れて、台湾製品が毒であると捏造したりすることもあり得る」と発言した。
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