太平洋島国ツバル外相、UNOC会議途中退席 代表団に台湾人メンバー巡り

2022/06/28
更新: 2022/06/28

ニュージーランドメディアによると、南太平洋に位置する島国ツバルのサイモン・コフェ(Simon Kofe)外相は27日、ポルトガルで開催されている国連海洋会議(UNOC)で、中国側がツバル代表団に加わった台湾人3人の入場を阻んだことに抗議して会議場から退席した。

人口わずか1万2000人のツバルは、1979年に台湾と国交を樹立した。

ニュージーランドメディア「RNZ Pacific」の報道によれば、中国は台湾が国連加盟国でないため、台湾人が台湾を代表して国連の活動やイベントに参加できないと主張。ツバルのコフェ外相は中国側に指摘された後、会場を退場した。

UNOCは6月27日~7月1日までの日程で行われる。193カ国の政府関係者、938の民間団体職員らが出席しており、海洋汚染や不法漁業、海洋開発などについて意見を交換する。

コフェ外相は昨年、英国で開かれた国連気候変動枠組条約締約国会議(COP26)に宛てたビデオメッセージの中で、ズボンの裾を膝丈までまくり上げた状態で海の中でスピーチを行い、ツバルは地球温暖化の影響で海面上昇による水没の危機にさらされていると訴えた。

張哲
張哲