米NZ首脳、太平洋地域の中国影響拡大に懸念 関与強化へ

2022/06/01
更新: 2022/06/01

[ワシントン 31日 ロイター] – バイデン米大統領アーダーン・ニュージーランド(NZ)首相は31日、ホワイトハウスで会談し、太平洋地域における中国の影響力拡大へ懸念を表明した。

大統領執務室でアーダーン氏を出迎えたバイデン氏は、米国が太平洋地域に指図する気はないものの、パートナーとして関わりたいとし「太平洋諸島では、もっとやるべきことがある」と述べた。

会談後に出した共同声明では、中国とソロモン諸島の間で合意された安全保障協定に懸念を示した。「われわれの価値観や安全保障上の利益を共有しない国家が太平洋に永続的な軍事プレゼンスを確立することは、この地域の戦略的バランスを根本的に変え、(米NZ)両国にとって国家安全保障上の懸念となる」とした。

米政府高官は匿名を条件に、両国は太平洋島しょ国が直面する課題についての共通した懸念や、新型コロナウイルス流行、気候変動などの問題に対する支援の必要性について議論したと説明。また「太平洋島しょ国指導者と直接関与する重要性についても議論した」と語った。

両首脳はまた、ロシアのウクライナ侵攻への対応や、米国の銃乱射事件を受けた銃規制についても協議した。