中国の鄭州大学(河南省)は19日、無断外泊し中共ウイルス(新型コロナ)に感染した女子学生に除籍処分を下した。警察当局は防疫規則に違反したとして、女子学生を調査すると発表した。厳しすぎる措置は物議を醸した。
鄭州大学は5月1日から始まる大型連休中、学生の外出を禁止した。ただ、教職員の行動は制限していない。
女子学生は5月1~2日に大学側に報告せず、キャンパスを抜け出し、一晩外泊した。3日、女子生徒に発熱の症状が見られ、5日に感染が確認された。
女子学生は3日の全員PCR検査で、ルームメイトを身代わりにして検査逃れをしていたという。
同学生の感染確認を受けて5000人が隔離され、教師や学生ら1000人が集中隔離のため他市へ移されたと大学側は発表した。
女子学生のほか、身代わりになってPCR検査を受けたルームメイトも処分を受けたという。
鄭州市は7日、感染の女子学生を含む4人が「防疫規則」違反で処分を受けたと発表している。
中国のインターネット上では、当局の対応を支持する人がいる一方、「行き過ぎた処分」を非難するネットユーザーも多い。
「大学は感染拡大の責任を全て女子学生一人に擦り付けた」
「除籍はさすがにやりすぎだ。彼女の人生を台無しにした。そもそも何かあるとすぐに学校封鎖すること自体、おかしい」などと批判した。
ゼロコロナ政策を堅持する当局に批判の矛先が向けられている。
「怖いのはウイルスではなく、延々と続く都市封鎖とゼロコロナだ」とコメントを残した人もいた。
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