日本とフィリピンの間では初となる外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)が今週末の9日に東京で開催される。東南アジア諸国のなかではインドネシアに次いで2カ国目となり、海洋進出を続ける中国共産党を念頭に民主主義国同士で協力関係を発展させる。岸信夫防衛相が記者会見で明らかにした。
フィリピンからはロクシン外相とロレンザーナ国防相が来日する。協議に先立ち、岸防衛相とロレンザーナ氏は7日に対面で日比防衛相会談を実施する。岸氏は会見で「一連の会談を機に、安全保障上、大きな意義を有する同国との協力関係を更に発展させていきたいと考えています」とコメントしている。
フィリピンは南シナ海の沿岸国であり、日本と同じくアメリカの同盟国だ。この点、岸氏はフィリピンについて「FOIP(自由で開かれたインド太平洋)を維持・強化する上で大変重要な国だ」と指摘した。フィリピン側との調整は昨年から行われ、東京での開催が決定した。
政府は民主主義国との関係強化のため、昨年からイギリスやフランス、オーストラリアなど多くの国々と2プラス2を開催している。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。