中国貨物列車、770トン物資を積んでロシアへ=中国紙

2022/04/04
更新: 2022/04/04

ロシアのウクライナ侵攻から5週間、中国と欧州を結ぶ国際貨物列車「中欧班列」は3月25日、物資を積んで中国の湖北省鹹寧市からロシアに向けて出発した。

中国紙「湖北日報」の報道によると、41基のコンテナ車両は約770トンの「自動車部品、医療品、家電、日用品」などを積み、14日後にロシアの首都モスクワに到着する予定。

報道は、今回の貨物便は3月中旬、鹹寧市政府の緊急指令を受けて急きょ手配されたと報じた。当局者は、このルートの便数を徐々に増やしていく方針だという。

中欧班列は、中国からロシアを経由して中央アジア、ヨーロッパに終着する国際鉄道輸送ラインである。

ウクライナに侵攻したロシアに対する米欧の経済制裁をめぐって、ロシアと緊密な関係にある中国は制裁の抜け穴になるとの懸念がある。

EUや米政権は中国に対し、ロシアへの武器供給や西側諸国の制裁回避につながるような支援を行わないよう求めている。いっぽう、中国は、国際社会によるロシアへの制裁に反対の立場をとっている。

豪シドニー工科大の馮崇義・准教授は大紀元に対し、中国は裏でロシアを支援する可能性があると指摘した。「ただ、ロシアが中国に求めているのは大規模な支援である」とし、中立という曖昧な態度を示した中国は「米露両方を敵に回す可能性がある」と分析した。

ロシアに中欧班列が向かったと報じる中国紙・湖北日報(写真)

 

 

(翻訳編集・叶子静)