中国の軍艦がこのほど、東アフリカのジブチ共和国に新設された中国軍事基地に、はじめて寄港した。AFP通信が報じた。
ジブチのドラレ港にある同軍事基地はアフリカ最大の米軍基地キャンプ・レモニエからわずか数キロしか離れていない。2016年3月に建設が始まってから、中国の軍艦が寄港したことはなかった。
AFP通信によると、米軍事評論家が衛星画像に基づいて分析した結果、寄港したのは中国海軍の903A 型総合補給艦で、排水量は2万3000トン以上だという。
ジブチにある同軍事基地は空母が停泊できるほどの規模で、中国初の海外軍事基地であり、特に紅海の出口海域に位置するため、アラビア海、ペルシャ湾、インド洋へのアクセスが容易で、戦略的に重要な意味を持つ。
基地は要塞のように作られているという。有刺鉄線の防護帯、監視塔、堀、城壁で囲まれ、内部にはシェルターやヘリパッドがあり、装甲車を装備した中国海兵隊が駐屯している。
米アフリカ軍司令官のスティーブン・タウンゼント陸軍大将はかつてこの中国軍事基地に重大な懸念を示し、「中国が多額の資金を投じて、アフリカ大陸のほぼ全域に拠点を設けている」と言及した。
一部の報道によると、中国当局は欧州や北米での軍事的影響力の拡大に備え、赤道ギニアやソロモン諸島に第2の海外軍事基地の建設を計画している。
(翻訳編集・叶子静)
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