米下院、中国製「KN95」マスク着用を要求 共和党議員が反発=米メディア

2022/01/17
更新: 2022/01/17

米下院の共和党議員らはこのほど、下院で中国製の高機能マスク「KN95」を配布していることに異議を唱え、批判を強めている。米フォックニュースが13日伝えた。

報道によると、中共ウイルス(新型コロナ)の変異ウイルス、オミクロン株の感染拡大を防ぐために、下院は議員らに対して、布製マスクからより防御力のあるとされる「N95」「KN95」マスクに交換するよう要求した。

議会主治医室(the Office of the Attending Physician、OAP)が、各下院議員に配布したという。議員らは下院庁舎に入る際、「KN95」マスクの着用を義務付けられている。

ブラッド・ウェンストラップ下院議員(共和党)は「安全でないサプライチェーンは、米国民全体の健康にはるかに大きなリスクをもたらす」と懸念した。

議員は、「米議会で着用を義務付けているマスクが中国製であることは、敵対国に頼らず米国民を保護し治療できない1例である」とし、「中国製マスクは、われわれが(中国共産党から)離れる必要性をさらに浮き彫りにした」と述べた。議員は、米国の国家安全保障と国民の健康を中国当局に「依存している」と指摘した。

グレッグ・マーフィー下院議員(共和党)は、「中国から来たウイルスと戦っているにもかかわらず、中国の製造業者を公に支援し、納税者のお金を海外に送金し、さらに中国への依存を宣伝している」とペロシ議長(民主党)の対応を非難した。

フォックスニュース系列放送局「FOX8」は昨年4月、ミズーリ州政府は、中国製「KN95」マスクの品質が基準を満たしていないとして、州の消防隊員らに提供した4万8000枚をリコールしたと報じた。これを受けて、イリノイ州政府も中国製「KN95」マスクについて使用しないよう呼びかけた。

(翻訳編集・張哲)