中国に軍備を違法輸出 米海軍元職員に禁固2年半の判決

2021/12/24
更新: 2021/12/24

米海軍の元職員は21日、中国に軍事設備を違法に輸出したとして、禁固30カ月、罰金2万米ドル(約228万円)の判決を受けた。

米司法省の声明によると、中国出身の王叶桑(Ye Sang Wang、37)は、米海軍特殊戦コマンド(U.S. Naval Special Warfare Command)の1等兵站専門家だった。夫と共謀し、輸出規制の対象となる米国の軍事装備を仕入れ、インターネットで中国に違法に販売した。

王叶桑の夫、王紹華(Shaohua Wang、38)は2019年9月26日に犯罪事実を認め、20年2月に懲役46カ月の実刑判決を言い渡された。同被告は中国に軍事装備を保管するための倉庫まで用意した。

司法取引に応じた王叶桑は、2015~19年にかけて、海軍特殊戦部隊の軍事装備の仕入を担当した期間中に、数回にわたり夫のために問題の装備を購入したことを認めた。この装備の中には戦場で米軍兵士を識別するための機材も含まれている。

検察の起訴状によると、2018年3月から王叶桑に海軍内部メールのパスワードを教えてもらった夫が、機器を直接購入していた。

ランディ・グロスマン検事は「被告は海軍と国を危険にさらした」と非難した。

(翻訳編集・叶子静)