[ワシントン 2日 ロイター] – 米国と欧州連合(EU)は2日、南シナ海・東シナ海や台湾海峡における中国の「一方的で問題ある行動」に強い懸念を表明した。
米国務省のシャーマン副長官とEUのサンニーノ対外行動庁事務総長の会談後、共同声明を出した。米・EUの中国に関する高官協議は5月に続き2回目。
声明は、米国とEUがそれぞれ、経済成長の促進や中国との可能な分野での協力および中国との体系的競争の管理に取り組むにあたり、互いのアプローチについて緊密なやりとりを維持することが重要だと強調。
今回の会談では新疆ウイグル自治区とチベットでの宗教的少数派の弾圧や香港の自治の後退を含む権利侵害について協議したと説明した。また、中国が後ろ盾となっている偽情報に関し、米・EU間の情報共有を深化させる用意があると表明した。
南シナ海・東シナ海や台湾海峡における中国の「一方的で問題ある行動」は地域の平和と安全を損ねるとともに、米・EU両方の安全保障および繁栄に直接的影響を及ぼしているとした。
シャーマン、サンニーノ両氏は、3日もインド太平洋に関する協議の一環として中国に関する意見交換を続ける見通し。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。