「私が科学を代表している」ファウチ氏発言に共和党議員から批判の声

2021/12/06
更新: 2021/12/06

バイデン米大統領の首席医療顧問で中共ウイルス(新型コロナウイルス)対策の指揮をファウチ博士は、テレビ番組のなかで「私が科学を代表している」と発言したことに対し、共和党の有力議員から批判の声が上がっている。

米大手テレビネットワークCBSの番組「フェイス・ザ・ネイション」に出演した際、ファウチ氏は自身を批判する共和党の上院議員らは間違っていると主張した。

「本当のところ、彼らは科学を批判している。なぜなら、私が科学を代表しているからだ。このことは私に向けられている投石や矢じりよりも危険だ。もし科学が傷つけられれば、それは社会にとって有害なことだ」

これに対しテッド・クルーズ上院議員はフォックスニュースのトークショー「ハニティ」に出演した際、「パンデミックを通して、彼(ファウチ博士)はずっと非誠実だった。彼は政治的で、党派主義者だ」と批判した。

ファウチ博士は30年以上に渡り米国立アレルギー・感染症研究所の所長を務めている。中国・武漢のウイルス研究所が行う「機能獲得実験」への資金提供疑惑をめぐる答弁で、ファウチ氏は明白な回答を避けた。いっぽう「個人攻撃が行なわれた」と切り返した。

ランド・ポール上院議員は自身のツイッター上で「自分が科学を代表しているという言説は傲慢だ。公衆衛生を担当する政府の官僚がそのような主張をしていることに憂慮すべきだ」と書き込んだ。

トム・コットン上院議員はフォックスニュースでファウチ氏の発言は彼が「党派主義者」であることを公言しているようなものだと批判した。

「今週末の番組で、彼(ファウチ氏)は党派主義者であることを公言した。そして民主的に選出された上院議員を攻撃した」とコットン議員。「そして彼は議会で、武漢ウイルス研究所での機能獲得実験に資金を提供しなかったと証言した。しかし彼が責任者を務める国立感染症研究所は、機能獲得実験に出資したと認めているのだ」。

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。