拘束中の市民記者・張展氏 ハンストで「衰弱」 家族らは早期釈放求める

2021/11/01
更新: 2021/11/01

昨年、中国武漢市での中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染実態をネット上に投稿したことで当局に懲役刑を言い渡された女性市民ジャーナリスト・張展氏(37)は、収監先の刑務所でハンガーストライキを続けている。家族は、張氏が現在、衰弱していると明かし、当局に対して早期釈放を求めている。

英国在住の中国民主化活動家・王剣虹氏は10月30日、フェイスブック上で、前日に行った張展氏の母親とのビデオ通話を公開した。張氏の母親は、同氏の体がさらに弱くなり、「歩くとき、人に支えてもらわなければならなくなった。話すときには頭を上げる力すらない。今すぐ、病院で治療を受けないと、命が危ない」と話した。

張展氏の兄、張挙氏もツイッターに中国語と英語でツイートした。同氏によれば、身長177センチの張展氏の体重は現在40キロにも満たない。「彼女がこの冬を乗り越えられるかはわからない。妹のことを永遠に覚えていてほしい」と張挙氏は書き込んだ。

張展氏は昨年、武漢市での感染拡大に関する動画をネット上に投稿し、中国当局の対応を批判した。同年5月、当局は張氏を滞在先のホテルで拘束した。同氏は拘束された後、ハンガーストライキを行い、抗議を行った。12月末、上海市の裁判所は、中共ウイルスについて「虚偽の情報を流した」として起訴された張展氏に対して、懲役4年の実刑判決を言い渡した。

王剣虹氏によると、張氏は刑務所の中でもハンガーストライキを続けている。「張展氏は罪を犯していない。彼女は勇気を持って真実を語り、(中国当局への)屈服を拒否した数少ない中国人の一人で、ヒーローである」

現在、オンライン署名サイト「チェンジ・ドット・オーグ(Change.org)」では、中国当局に対して張展氏の早期釈放を求める署名活動が行われている。王氏はフェイスブックで、より多くの人が署名活動に参加するよう呼びかけた。

(翻訳編集・張哲)