米国 9.11事件

トランプ氏、NY警察署をサプライズ訪問 2024年大統領選出馬ほのめかす

2021/09/13
更新: 2021/09/13

ドナルド・トランプ前大統領は、同時多発テロ「9.11」から20年を迎えた11日(現地時間)、ニューヨーク警察署と消防局を訪問し、痛ましい事件に対応した警察官や消防士たちの貢献を称えた。また、警官から2024年の大統領選について聞かれると、出馬の可能性をほのめかした。

トランプ氏は、3000人あまりの犠牲者を出したテロ事件を振り返り、11日は「多くの理由で非常に悲しい日」と哀悼の意を表した。同時に警官たちの献身的な働きを称賛した。「私はあなたたちと共に成長した。ニューヨークで最高の人材だ。信じられないほど素晴らしい人たちだ。私は多くのことを知っている」と述べた。

この日、ニューヨーク世界貿易センターの跡地である「グラウンドゼロ」では追悼式典が開かれ、ジョー・バイデン大統領夫妻とバラク・オバマ元大統領、ビル・クリントン元大統領らが出席したが、トランプ前大統領は姿を現さなかった。

トランプ氏は、警官との対話の中で「次の選挙に出馬する予定はあるのか」との質問が出たが、「難しい質問だ」と述べたのち、「実は答えるのは簡単だ。私は何をするのかを知っているからだ。しかし、選挙資金規正法の観点から、まだそのことを話してはいけないことになっている」と出馬の可能性をほのめかした。

「でも、あなたは幸せになれると思う。それだけ言いたい」とトランプ氏は述べると、歓声と拍手が巻き起こった。ニューヨーク市警察は前回の大統領選挙で、トランプ氏を支持する声明を発表している。

トランプ氏は、全米で反米感情が高まっていることや、ニューヨーク市で犯罪率が高まり街の運営に打撃を受けていることなどに触れ、警官や消防士のようなファーストレスポンダー(事故・事件の初動対応を行う公務員)に充てられる予算を引き上げる政策を支持すると述べた。

(大紀元日本語編集部)