米ミズーリ州のジョシュ・ホーリー(Josh Hawley)上院議員は12月16日、米CBSテレビの取材に対し、「選挙のプロセスは2021年1月6日、国会が選挙人団の投票結果を認証した時点で終わる。それまでトランプ大統領は、不正選挙を訴え法的救済措置を求め、国民に情報を伝える権利がある。1月6日は最も重要な日だ」と述べ、来年1月6日に国会で開票結果に反対する可能性を排除しない姿勢を見せた。
アラバマ州のモー・ブルックス(Mo Brooks)氏を含む3人の下院議員は15日、1月6日に議会が結果を検討する際、不正疑惑のある激戦州から提出された投票結果の認証に異議を申し立てるとの意思を明確に表明している。
また、ウィスコンシン州のロン・ジョンソン(Ron Johnson)上院議員、ジョージア州のケリー・レフラー(Kelly Loeffler)上院議員、ケンタッキー州のランド・ポール(Rand Paul)上院議員、ジョージア州のマージョリー・グリーン(Marjorie Greene)下院議員、アラバマ州のバリー・ムーア(Barry Moore)下院議員、バージニア州のボブ・グッド(Bob Good)下院議員らは、来年1月6日にバイデン氏の当選に反対する陳述書を提出すると明らかにした。
ここ数週間、共和党議員による選挙結果への挑戦計画が大きな注目を集めている。英文大紀元エポックタイムズは、共和党の上院議員と次期上院議員にコメントを求めたが、16日現在、ミット・ロムニー(Mitt Romney)上院議員だけが反対と答えた。
フロリダ州知事、バイデン氏の勝利を認めず
フロリダ州のロン・デサンティス(Ron DeSantis)知事は15日の記者会見で、バイデン氏を「次期大統領」と認めてほしいという記者の要請を断った。
同氏は記者らに対し、「それは私がすることではない」「私が言いたいのは、私たちはやるべきことをやったということだ。選挙人団の投票が行われた。起こるべきことは起こっている」と断り、「大統領を支持する多くの人々が不満を抱いているのは、この4年間で彼と対立してきた人たちがいるからだ」とした。
さらに、同氏はバイデン氏が不正選挙で勝利を盗んだとの指摘について、「本当に何かが起こったような気がする」と述べた。
共和党議員の多くはバイデン氏の当選を認めていない。ケビン・マッカーシー(Kevin McCarthy)下院院内総務は15日、記者団の関連質問を拒否した。
アリゾナ州のアンソニー・カーン下院議員は16日、英文大紀元のコラム「クロスロードズ(Crossroads)」のインタビューで、「トランプ氏は選挙に勝ったが、その勝利は有権者から、アメリカ国民から盗まれた」と語った。
「マコーネル氏の降参、早すぎる」
共和党の上院のリーダー、ミッチ・マコーネル(Mitch McConnell)院内総務は15日、議会で行なった演説でバイデン氏に祝意を伝えた。
トランプ大統領は16日、「トランプの支持者らはバイデンを祝福したマコーネルを批判している。7500万票を獲得し現職大統領の得票記録を更新したにも関わらず。諦めるのは早すぎる。共和党は最後まで戦うことを学ぶ必要がある。みんな怒っている!」とツイートした。
ジョージア州のグリーン下院議員は「選挙結果に挑戦し続けない共和党員は、中国共産党によるアメリカの乗っ取りを支持している」と指摘した。
米保守系団体「フィリス・シュラフリー・イーグルス(Phyllis Schlafly Eagles)」の会長で、元ミズーリ州共和党委員長のエド・マーティン(Ed Martin)氏は15日の記者会見で、マコーネル氏が「先見の明のあるリーダーではなく、アメリカ第一主義の理念を持っていない」とし、共和党議員がトランプ大統領の再選に向けた取り組みを支持しなければ、有権者を失望させ、今後の選挙で勝つのが難しくなると警告している。
(翻訳編集・王君宜)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。