ポンペオ米国務長官は2月15日、ルールに基づく国際システムを混乱させたとして、中国、ロシア、イランを批判した。また、西側の価値が最終的に勝利を収めると主張し、自由と民主主義の価値を共有する国々に協力を呼び掛けた。
ポンペオ長官は、ドイツのミュンヘンで開催された安全保障会議に出席しスピーチした。長官は、トランプ大統領政権の「米国第一」政策を含む、外交政策を語った。
14日、開催国のシュタインマイヤー大統領はスピーチで、米国、ロシア、中国が世界的な不信感を生み出したと非難した。ポンペオ長官の演説は、これに返答した格好だ。
ポンペオ長官は、2014年のロシアによる武力を行使したクリミア併合、イランの外国に対するサイバー脅威、中国の高圧的な経済手段に言及した。「依然として野心的な国であり、ルールに基づいた国際システムを破壊している」と非難した。
「中国はベトナム、フィリピン、インドネシアの排他的経済水域で秩序を乱している。現在、中国は、国境や領海とを接するほぼすべての国と、紛争を抱えている」と長官は述べた。
中国人民解放軍とつながりの強い通信機器大手華為技術(ファーウェイ)と、5Gネットワークの構築について、長官は、ファーウェイや他の中国政府が支援する企業は、中国の情報機関と見なすことができ、悪質な働きをするウイルスソフト「トロイの木馬」であると表現した。
また、「中国共産党の思想は、西側諸国の思想と対立する危険なものだ」とし、超過債務を契約する対外インフラ投資や、情報面の安全性を取り上げた。「欧州人はプライバシーを重視するだろう。しかし中国共産党が支配するネットワークを取り入れれば、情報はハイジャックされる。決して受けられることではない」と強調した。
(翻訳編集・佐渡道世)
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