米税関 中国輸入肉製品10トン没収、ASFで検疫強化

2019/02/23
更新: 2019/02/23

米ニューヨーク市税関および国境警備局(CBP)は19日、管轄下のニューヨーク市とニュージャージ州ニューアーク市の税関で、中国からの食肉加工品約10トンを没収した。

中国国内ではこのほど、豚肉を使った加工品からアフリカ豚コレラASF)のウイルス遺伝子が検出された。米税関当局は、米国内へのASFの侵入を防ぐため、中国から輸入した生肉や食肉加工品への検疫基準を厳格化し、対策を強化している。

没収された食肉加工品のうち、中国系住民に人気の「螺螄粉」「客家勾魂米線」醤油煮込み牛肉風味の「咪咪蝦条」など各種のビーフンやインスタント麺スナック菓子が含まれている。

没収されたビーフン「螺螄粉」(CBP New York Cityツイッターより)
煮込み醤油牛肉風味スナック菓子「咪咪蝦条」(CBP New York Cityツイッターより)

ニューヨーク市CBPのトロイ・ミラー(Troy Miller)主任は、「米の農業および経済への深刻な打撃を防ぐため、税関の農業専門家が肉製品を厳しく検査した」と述べた。

米CBP農業および貿易連絡担当主任のケビン・ハリガー(Kevin Harriger)氏は、ASFウイルスは肉製品や生ゴミなどに生存できるため、「焼却、または蒸気殺菌の過程を経なければ、ASFウイルスは米国で生息するだろう」と述べた。

中国のインスタント麺「客家勾魂米線」(CBP New York Cityツイッターより)

中国メディアは15日、中国食品大手、「三全食品」が生産・販売する冷凍水餃子「灌湯水餃」からASFウイルス遺伝子が検出されたと報道した。同社は中国国内冷凍食品生産最大手である。

日本のネット通販大手では「螺螄粉」が販売されている。

(翻訳編集・張哲)