米国 印象操作と捉えて

米国人7割、大手メディアに「フェイクニュースある」と回答=世論調査

2018/06/29
更新: 2018/06/29

米国民を対象にしたメディアに関する調査によると、米国の大手メディアのニュースには、作り話やうそ、意図的に誤解を招くような書き方が少なからずあると考えている人が、7割に上ることがわかった。

約4000人の成人を対象に行われた、オンライン調査アシオス・サーベイ・モンキー(Axios SurveyMonkey)の結果は、大手メディアの信頼性の低下を浮き彫りにした。

共和党員のみの同質問による結果は90%以上で、民主党員は50%だった。また、共和党員の70%が、フェイクニュースは「ひんぱんにある」と回答したのに対して、民主党員は20%だった。

「フェイクニュース」の意味のとらえ方について、3人に2人は、事実確認を怠っていることではなく、意図的な扇動、印象操作があることだと認識している。そして、フェイクニュースは偶然あるいはミスで起きているとは、ほとんど誰も思っていなかった。

また、事実確認するための好ましい方法は「Google検索を通じて事実を見つける」が最も多く、次は「信頼できる別のニュースを探す」だった。10%未満が、事実確認をしないと答えた。

米国ではニュースに対して、全面的に信用することはなく、懐疑的に見ていることも、過去の調査でわかっている。2017年の調査大手ギャラップ・ナイト財団によると、ほとんどの回答者が、単一メディアだけからニュースを見ていない。また66%は、多くのメディアが意見と事実を分けていないと批判的な見方を示した。

ドナルド・トランプ大統領は、CNN、NBC、CBS、ABC、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストといった米国で主流の報道機関を「フェイクニュース」と繰り返し呼んでいる。

「これまでの読みもの(活字メディア)やテレビで知ったことの多くが、偽であったと人々は気付いている。みな賢いのだ」。トランプ大統領は5月4日、国民ライフル協会の年次総会の演説で語った。

(編集・佐渡道世)