社会問題 中国製食品

農村部の子ども「毒お菓子」を食べている=中国食の安全調査

2017/03/13
更新: 2017/03/13

最近の大陸メディアによると、農村部の子どもたちは、「毒お菓子」を口にしていることが分かった。食の安全専門家の彭亜拉教授の調査チームによると、低所得層と未開発地区である農村で生活する小学生たちにとって、雑貨屋のような、すぐ手の届くところに、安全基準を満たさないお菓子が蔓延しているという。

調査によると、ある雑貨店に置かれた50数のお菓子製品のなかの3割が、有名メーカーのパッケージや形状を模倣したコピー品だった。

また、安全基準を満たさない劣悪な品質のお菓子は「辣条」とよばれるスナック類が30品目以上に上る。小麦粉とラー油、食品添加物で作られる「辣条」には、過剰な添加物、ナトリウム含有量、細菌が多いことが分かった。

「辣条」は一袋が5角(約8円)と安価で、小学生は帰宅途中に買って食べたりする人気のお菓子。塩気と辛さで病みつきになる味が特徴だ。

教授チームの調査によれば、ある6歳の子供は1日1袋の「辣条」を食べており、一日の塩分摂取量は基準から72%超過。10歳の子どもは毎日1袋を食べており、同29%を超えた。またある子は、一日3~4袋食べていたという。

新華社通信は2015年3月にも、洗浄していない容器や道具を使いまわしたり、洗浄や消毒していない服装の労働者が作業にあたる不衛生な環境の辣条の工場を取材。当局とお菓子企業の安全性の管理怠慢が問題視された。

(翻訳編集・佐渡 道世)