北朝鮮の金正恩労働党委員長の兄・金正男氏が殺害された後、同氏の息子・金韓松(キム・ハンソル)氏は暗殺の危険性から、英オックスフォード大学大学院への進学を取りやめ、マカオで中国当局の保護を受けている。英紙「メール・オン・サンデー」電子版が19日報道した。
同紙によると、中国当局関係者は以前から、金正男氏と家族に対して、北朝鮮側に殺害される恐れがあると警告していたことを明かした。
昨年8月にフランスのパリ政治学院を卒業した金韓松氏は、9月に英オックスフォード大学大学院に進学する予定だったが、身の安全の危険性を感じたと見られるため、英国への留学を断念した。
この情報筋は「北朝鮮は中国からの援助に頼っているため、金正恩は中国で甥を殺害しないだろう」「留学の断念は、われわれの警告と関係があるかどうかはわからないが、現時点では本人の命を救う決断だ」と話した。
同報道によると、金韓松氏と母と妹は現在、マカオで中国当局から特別に保護を受けているという。
(翻訳編集・張哲)
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