【大紀元日本3月3日】中国国防部は2日、ホームページで14人の軍高官が取り調べを受けていると発表した。なかには軍制服組トップだった郭伯雄(73)元中央軍事委員会副主席の息子、浙江省軍区の副責任者・郭正鋼氏(45、少将)が含まれている。これで昨年から噂が絶えない父親の失脚はほぼ確実視とされる。
発表によれば、軍の検察機関は今年2月、郭正鋼氏に対する立件、捜査を始めた。詳しい容疑は言及されていない。
これについて、共産党機関紙・人民日報電子版は微信(WeChat)の公式アカウントで、「これで分かるだろう」と書き込み、父親の失脚が間近であることを示唆した。
ニュースサイト・財新網は「郭正鋼少将の立件捜査で、軍の反腐敗運動が新たな段階に入ったか」と題する記事で、「郭正鋼氏の父親は、(昨年失脚した)徐才厚と同じポストの元同僚だった」と意味深な一言を付け加えた。財新網の編集長・胡舒立氏は中央紀律検査委員会トップの王岐山氏と懇意しているため、同サイトの報道から「政治の風向きを読み取れる」とされている。
郭伯雄氏と徐才厚氏はともに元最高指導者江沢民氏の側近であり、胡錦濤体制下でも軍の主導権を事実上掌握し、当時の軍のトップ胡錦濤氏をけん制していた。
海外の中国語情報サイトは2月10日、郭伯雄氏、元秘書、郭正鋼氏が身柄を拘束され取り調べを受けていると伝えた。
(翻訳編集・叶子)
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