【大紀元日本6月6日】インド国内紙によると、印中国境地帯に4万人の山地作戦部隊の設置を同国内閣安全委員会は承認した。中国人民解放軍が4月、両国が領有権を争うカシミール地方東部の国境付近を占領したことから、両国のにらみ合いは緊張度合いが増している。
インドは、総合的な国レベルの計画を盛り込んだ第12次五カ年計画(2012~2017年)の中に、「山地作戦部隊」を新設。中国国営メディアの伝えた消息筋の話によると、部隊設置により約110億ドルの追加予算が組まれたという。
4月、両国が領有権を争う国境地域に近いインド北部カシミール地方ラダック東部に、中国軍が侵入したとインド国内メディアは報じた。インド側は話し合いを求めたが中国側は無視した。駐留は約3週間続いた。
インドはミサイル開発も進めている。米国ワシントン拠点の軍事情報サイト「ミサイルの脅威」によると、インドは、複数の核弾頭を運搬し迎撃システムの搭載も予定されている弾道ミサイル「アグニ∨ミサイル(Agni-V)」を開発中。昨年の打ち上げ試験は「成功した」と発表されている。これは、更新する中国の弾道ミサイル「東風31」の対抗措置と、同サイトは分析する。
(翻訳編集・佐渡 道世)