問題の汚染された川(ネット写真)
【大紀元日本2月19日】「環境保護局長、この川で20分を泳いだら20万元(約300万円)あげるよ」―浙江省在住のネット利用者が同省温州瑞安市当局に挑戦状を叩き付けた。
16日、ミニブログに投稿したのは同省杭州市内で眼鏡メーカーを経営する金増敏さん。小さい頃瑞安市付近の村で育ったという金さんは、問題の川でよく遊んでいたという。「あのとき、皆洋服や野菜を洗えていた」それほどきれいだったが、久しぶりに故郷に戻った金さんはその変貌に驚いたという。
河の両側は白っぽいゴミに占領されている。水面に浮かぶ真っ赤な提灯はその中でひと際、目立っている。川につたって建っている壁に白い液体が流れた跡が残っている。
無残な姿となった川の写真がミニブログに掲載された。国内メディアの取材に対して、金さんは「近くまで行くと悪臭が鼻につくほど」と話す。汚染源については「周辺に幾つもあるゴム靴工場」だと推測している。以前、工場を訪ねたところ、汚水や排気ガスを処理せず直接、排出していると工場側の説明を受けた。
「わずか1000人しかいない村だが、昨年ガンで亡くなった人が17人もいる」といい、河川汚染との関連が疑われている。
金さんの書き込みを読んだ市の関係者は、汚染源は工場ではなく、増加する住民の生活排水やゴミだと反論した。3年以内に汚水処理施設を完備させる計画があると話す一方、「環境保護を政府に頼らないでほしい」と述べたという。
(翻訳編集・高遠)
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