【大紀元日本7月6日】工場煙突からもくもくと排出されるガスに投影されたのは、泣き叫ぶ子どもの顔―。これは最近、中国の空気清浄機器製造企業が国内で深刻さを増す大気汚染の害と危険性を伝えるために行った、斬新な警鐘方法だ。
空気清浄装置製造企業「小竹」による55秒のプロモーションビデオでは、昼夜問わず排出される工場煙突を映し、同社関連スタッフと見られる人物が揃えた専門機材で、泣き叫ぶ赤ちゃんや目をつむる幼児、マスクを付けた児童の顔などを投影した。
ビデオは冒頭で、毎年50万人が大気汚染による公害で死亡し、多数は子どもが占めると伝えている。最後には「空気をキレイにしよう、未来にもう一度呼吸しよう」と訴え、大気の清浄化の必要性を訴えた。
ユニークな手法にも関わらず、中国国内動画サイトでの再生回数は高くなく、注目度は低い。同社の公式サイトや同国簡易投稿サイト・微博でも言及していない。また映像を見たネットユーザは「広告だということをまず念頭に置こう。煙突から出ているものは白い。排出ガスではなく、ただの水蒸気だろう」などと冷ややかなコメントを付けた。
しかし、YouTubeやデザイン系の英語サイトでは関心を寄せている。「大変な妙案だ」「どこでこの広告は見られるのか」「この子供たちの顔を見せないようにするには、ガスを止めることだ」など、ユニークな手法を高く評価した。
小竹のビデオのリンク https://www.youtube.com/watch?v=1e1qGc66W9k
(翻訳編集・佐渡 道世)
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