習近平訪米 法輪功団体が記者会見 「良知を守ることは未来を守ること」

2012/02/15
更新: 2012/02/15

【大紀元日本2月15日】13日、訪米の中国副主席習近平は米国に到着した1時間後、米国首都ワシントンで法輪大法団体は当日午後4時に米国国家記者クラブで記者会見を開いて、習近平氏に12年来中国で行っている法輪功学習者に対する残酷な迫害の参与者を調査し、直ちに迫害をやめ、迫害の元凶である江沢民などの人の法律責任を追及することを求めた。同時に米国政府に対して、元重慶市公安局長の王立軍が米国領事館員に提示した法輪功の迫害に関連する資料を公表することを呼びかけた。

習近平の訪米の1週間前に、元重慶市公安局長の王立軍は成都市の米国領事館に駆け込み、中共政権内部紛争のスキャンダルを国際社会に暴露した。

今回の記者会見は米国ワシントンに駐在しているドイツ、日本、スペインなどの国の新聞記者の関心を引き寄せた。ワシントン法輪大法佛学会スポークスマンの黄祖威博士は記者会見で次のように述べた。

「1999年に前中共首脳の江沢民が全面的に法輪功を弾圧して以来、中共政権は法輪功学習者に対して系統的な弾圧、迫害を行ってきた。江沢民は『徹底的に法輪功を壊滅する』と指示し、法輪功に対して『名誉上で汚し、経済上で潰し、肉体上に消滅させる』という政策を実施し、『殺したものを自殺として処理せよ』と命じた。このような根絶政策によって、法輪功学習者は生存するための法律の保護を完全に失った。十数年来、文革大革命の時期よりも残酷な迫害は全国に広がり、数多くの悲惨な迫害事件は嘘の宣伝と麻痺した世人の目の下で発生している」

被害者の発言

2年前に中国大陸から転々として米国に来た馬春梅さんは記者会見で自分の実体験を述べた。彼女は真善忍に対する信条を放棄しないため、4回拘留され、2度も強制労働を科された。その4年余りの間に、さまざまな拷問を受けていた。特別な薬剤を体内に注射され、3昼夜死人ベッド(身動きができず、死ぬほど苦しくなる拷問用具)に縛り付けられた。更にご主人が彼女と離婚するように強要されて、幸せな家庭は崩壊した。

馬さんはオバマ米大統領、バイデン副大統領、米国会議員及び他の国家役人に呼びかけ、習近平と会見する時に、法輪功学習者に対する迫害をやめるように求めてほしいと述べた。

 江沢民、薄煕来など元凶は多国で起訴された

本部が米首都ワシントンに置くNPO法人「人権法律財団(The Human Rights Law Foundation)の理事テリー・マーシュ弁護士も、習近平氏が米国に到着した当日に声明を発表した。

彼女は声明の中で次のように述べた。「『人権法律財団』はすでに世界の数か国で江沢民、薄煕来などの法輪功の迫害に関与する主要な元凶を法廷に起訴し、多くは勝訴している。米国、スペイン、アルゼンチンとその他のいくつかの国家の法廷はすでにこれらの犯罪者は中国の法輪功学習者に対して犯した残虐な拷問罪や反人類罪に責任を負わなければならないとの判決を下した。

米国ワシントン法輪大法佛学会は、声明を発表して、中共内部の、また良知がある人々に、この歴史の肝心な時に勇敢に立ち上がって、悪事を働く者の罪悪を暴露するよう呼びかけた。声明は「自分の良知を守ることは、つまり自分の未来を守ることだ」と述べている。

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 米国ワシントン法輪大法佛学会の声明文

今週月曜日(2月13日)、今年秋に胡錦涛に取って代わって中国最高指導者になる国家副主席の習近平氏は米国を訪問した。しかしこの1週間前に、重慶市副市長、重慶公安局長の王立軍は、内部権力闘争のためにひそかに米国の成都に駐在する領事館に駆け込んでいた。米国国務省もこのことを確認している。

中国及び国際のメディアの報道によると、王立軍は米国領事館員との間に長時間にかけて話し合い、多くの中共内部のいわゆる機密情報を暴露した。

中共政権に12年間残酷に迫害されている法輪功団体として、私達は次の二つのことを呼びかける。

第1、米国政府に王立軍と米国領事館員の会話の中で法輪功の迫害に関する内容を公表してもらいたい。

第2、中国の未来の指導者の習近平氏に12年来中国で行っている法輪功学習者に対する残酷な迫害の参与者を調査し、直ちに迫害をやめ、迫害の元凶である江沢民などの人の法律責任を追及するよう呼びかけたい。

法輪功学習者救援データベースに保存された情報によれば、王立軍は遼寧省錦州市公安局長を担当する時、錦州市は法輪功学習者に対する迫害が非常に深刻な地域の一つであり、少なくとも500人の法輪功学習者が連行、拘禁された。その中に少なくとも71人が迫害によって死亡した。30人以上の学習者は拷問により体に障害が残されている。王立軍は重慶市に在任中、同様に法輪功学習者対して残酷な迫害を加えた。

また、重慶市司法部門の主管とする重慶政治法律委員会の書記、公安局長の王立軍は臓器狩りに参与した証拠が残されている。「薬物注射後の器官移植の実験研究」という学術論文に、作者の1人として王立軍の名前が書いている。医学研究の経歴が全くない王立軍が作者の1人になったことは、彼はこの実験研究に必要な人体器官を提供する役を担当していたからだと専門家は見ている。

法輪功に対する中共政権の弾圧は、中国の法制系統の全面的な後退ないし崩壊を招いた。同時に中国共産党の中国に対する統治が全面的に崩壊することを招くと、私達はそう見ている。

1999年から、中共の前主席である江沢民が全面的に法輪功を弾圧して以来、中共政権は法輪功学習者に対して系統的な弾圧と迫害を行ってきた。政権が法輪功学習者を逮捕し拷問することは、学習者自身の行為に問題があるのではなく、法輪功を修煉するものだからだ。このような弾圧によって、形ができたばかりの未熟な中国の司法体系が全面的に破壊された。国家の運営体制は法輪功の弾圧により崩れかけた。

江沢民は「徹底的に法輪功を壊滅させる」ために、法輪功に対して「名誉上で汚し、経済上で潰し、肉体上に消滅させ」という政策を実施し、「殺したものを自殺として処理せよ」と指示した。このような根絶政策によって、法輪功学習者は生存するための法律の保護を完全に失った。10数年来、文革大革命の時期よりも残酷な迫害は全国に広がり、数多くの悲惨な迫害事件は嘘の宣伝と麻痺した世人の目の下で発生している。

この10数年来、中共政治局常務委員の羅幹、周永康の管理下の政治法律委員会は、法輪功を迫害する中で急先鋒の役を演じてきた。管理、監督系統の不作為により、権力の乱用が広がり、司法関係者の道徳低落を招いた。法律の真空の下で、更に巨大な経済利益の誘惑を加えて、2001年以後、中共当局の指示下で法輪功学習者を迫害する参与者は、臓器移植から暴利を獲得するために法輪功学習者の臓器狩りを始めた。

法輪功を迫害するためで、中共の最高指導者は各級地方政府に対して法律の制約を受けない権力を与え、法輪功学習者を拷問、殺害することは、いかなる法律の制約を受けず、いかなる法律の責任をも負えない。12年来、このような法律の制約を受けない権力は、次第に地方官吏に自分の利益を獲得するために利用されるようになった。

各地の警察による不法行為が制御できなくなり、民衆の不満が日増しに高まっている。たとえば不法に農民の土地を徴収したり、強制的に都市住民の住宅を撤去したり、キリスト教の家庭教会を弾圧したり、チベットの精神指導者であるダライラマ14世の追随者を迫害したり、すべての政治異見者に対して弾圧したりしてきた。これによって中国の法律は名ばかりの存在になり、法律の信用度は限りなく低下し、法律体制は徹底的に崩壊して、国家管理体制も穴だらけになって、今日になってすでに全面的に制御できなくなった。

法律は、社会の基本的な契約である。政府と国民の契約が崩れた後、中国政府の官吏の行為は全面的に暴力団化になった。国民と政府官吏の間にしても、政府官吏同士の間にしても、以前守ってきた基本的な原則もすべて破壊された。これによって中国の各級の政府は全面的に「自我利益のための政治集団に変わった」と、幾人かの専門家が指摘した。

中共政権は正常の社会にあるべき秩序を破壊した。同時にこれらの悪行は中国共産党を崩壊の崖ぶちまで推し進めた。つまり、中国共産党は法輪功を弾圧する同時に自分自身も壊滅な道に入り込んだ。

中共集団の内部では、すでに人類の最も基本的な道徳的な原則の制約をも喪失して、利益に目がくらんで正義を忘れて、お互いに騙しあって、政府官吏の間の協力は互いの利益を如何に確保するための交易になった。

重慶市副市長の王立軍は、中共政治局委員でもあり、重慶市委員会書記の薄煕来の最も重要な腹心だった。利益を争うために、両者は全面抗争状態になった。これはまさに中共当局の官界の現状そのものを語っている。これから、ますます多くこのような事件が現れるだろう。中共当局内部に異なる勢力間の権力を相互制約するために存在していた「暗黙の了解」の規則はすでに崩れており、中共政権内部で各派閥間の全面抗争はいよいよ始めた。

中共の閉鎖式の統治は、すでに内部から崩壊し、全面的な抗争はこれから始まった。

私達は中共内部の、また良知がある人々に呼びかけたい。この歴史の肝心な時に勇敢に立ち上がって、悪事を働く者の罪悪を暴露しよう。自分の良知を守ることは、つまり自分の未来を守ることである。

米国ワシントン法輪大法佛学会

(翻訳編集・東山)
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