【大紀元日本6月21日】塗料に有害物質が混入されている中国製玩具について、米国で世界的規模の回収がこのほど行われ、150万個を自主回収したという。統計によると、6月19日までに、安全問題で回収された24品目の玩具はすべて中国で製造されたものだという。自主回収量は、過去5年間で2倍に増加したことがわかった。一方、中国側はこれに対し、今年6月1日より、玩具に対しても、中国強制製品認証制度を適用すると発表した。これにより、厳格な商品検査を受けた認証マーク3Cがなければ、市場に出すことができなくなるという。
米消費者製品安全委員会は15日に発表した製品回収情報に対し、多くの親から関心が寄せられた。回収された玩具は有名な「機関車トーマス」の「トーマス木製レールシリーズ」だからだ。これらの玩具の塗料に人体に有害な鉛が含まれているという。玩具に塗料をつける作業は、中国の工場で行われた。
米消費者製品安全委員会は、米国イリノイ州にあるRC2コーポレーションが、2005年1月より今年6月までに販売された150万個のトーマスを回収したことを明らかにした。
玩具に塗られた塗料には有毒物質の鉛が混入されており、呼吸道および消化道を通じて人体に入り、骨に沈積し血液によって全身に行きわたり、下痢、貧血、嘔吐など中国反応が現れる。特に児童が吸収した場合、発育、知力、成長に悪影響をもたらす。
自主回収量、過去5年間の2倍
ニューヨークタイムズによると、米国において、特に最近は多くの玩具が回収されており、関係当局は多くの不合格品が中国で製造されたことが調査で分かった。過去5年間に回収された中国製玩具は2倍に増え、昨年1年間だけで、467種類の玩具が回収され、年度最高記録を作ったという。
「中国品質報」によると、中国が世界最大おもちゃ輸出国であるとし、玩具は100以上の国および地区で発売されている。現在は、世界における70%以上の玩具が中国製で、米国が輸入している玩具の65%が中国製のものだという。
一部の業界者は、中国製玩具は低価格で欧米市場の多くを占めているが、品質粗悪および安全基準が低い傾向があると指摘している。また、中国における生産企業はさまざまで、さらに地方企業が多いことから、管理しにくく、一部の品質保証ができなくなったと分析した。
中国は3C認証を実行
廣東省汕頭市にある玩具製造会社の陳さんによると、これまで、政府は玩具における検査措置を行っていたが、強制的ではないため、品質は玉石混交している。しかし、中国の国家認証認可監督管理委員会( 認監委/CNCA)は6月1日より、玩具に対しても強制的に3C(承認された商品に認証マークCCCが与えられる)製品認証制度が実行されたという。3C認証(China Compulsory Certificationの略)は、2003年8月から導入された。欧米の基準に類似しており、認証がなければ、市場への流通はできないという。
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