【大紀元日本12月6日】報道によると、ロシア政府関係者の発言で、北朝鮮はロシアに天然金属ウランの採掘権を与える計画であるという。六カ国協議でロシアによる北朝鮮支持を得る目的と見られる。
AP通信とキリスト教メディアの報道によると、ロシアと北朝鮮は2002年から、北朝鮮からのウラン輸入の交渉を始めたという。
ロシアで判明したウランの埋蔵量は61万5千トン、2020年までに使い果たしてしまう試算である。そのため、ロシアは長い間外部にウランを探し求め続けた。
ロシアは現在、輸入されたウランを核燃料に精錬する計画で、中国とベトナムに販売する狙い。現在、ロシアは石油と天然ガスの輸出が主流だが、核燃料の主要輸出国になることを目指している。
北朝鮮とロシアはそれぞれの目的を抱いている
あるロシア政府関係者は匿名を条件に、北朝鮮はロシアに、国内のウランの独占採掘権を与える予定であることを明らかにした。目的は六カ国協議の席で、ロシアによる支持を獲得するためだという。
そのことについて、台湾の「全球防衛」誌の鄭継文・総編集長は、北朝鮮とロシアは、それぞれの狙いを持っていると指摘、「北朝鮮の原子力発電所の設備と技術は、もともと旧ソ連のもので、技術の継承を考える角度から、ロシアから技術を得るのは最も良い選択。北朝鮮はウランを利用してロシアを丸め込もうとしているが、ロシアにとっても、需要と合致している」と分析した。
AP通信は、現時点までに六カ国協議を再開させるための様々の努力がなされてきたが、実を結んでいないと見ている。六カ国協議の米国代表であるヒル国務次官補は、先週北京で北朝鮮の代表と会談したが、六カ国協議再開の日程は依然決められなかった。
鄭継文・総編集長は、「例え六カ国協議を再開させても、いまの状況では、成果を得る可能性はあまりない」と分析、「ブッシュ政府は北朝鮮に対するこれまでの態度を変えなければ、具体的な進展を得るのは難しい」と指摘した。
金桂冠・北朝鮮代表は11月30日ピョンヤンで、北朝鮮は一方的に核開発の計画を放棄しないと発言した。一方、ロシアの政府関係者は、朝鮮半島の非核化を支持すると強調した。
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