NYT紙中国駐在記者、中共司法体制の問題でピューリッツァー賞受賞

2006/04/19
更新: 2006/04/19

【大紀元日本4月19日】米著名文化賞・ピューリッツァー賞が17日、2006年度受賞者名簿を公表した。ジャーナリズム部門では、ニューヨーク・タイムズの中国駐在記者ジョゼフ・カーン氏とジム・ヤードリー氏(Joseph Kahn , Jim Yardley)が中国司法システムに関する報道で最優秀国際報道賞を受賞した。

二人のシリーズ報道は中共の司法体制の立て直しで直面する困難についての特集記事。意欲的で大胆に切り込んでいく報道姿勢が評価された。このシリーズ報道は中共司法システムの欠陥や民事と刑事訴訟において被告側の法律保障が欠けること、またこの体制を疑問視する弁護士と裁判官が直面した巨大な圧力について深く論じた。このシリーズ報道によると、中国の刑事訴訟調査のほとんどすべてのケースにおいて被告側が有罪であるとされ、被告側が常に負けるという結果になっているという。

そのほか、カトリーナハリケーンの記事が本年の最優秀賞を受賞した。ニューヨーク・タイムズのジェームズ・ライズン氏とエリック・リヒトブラウ氏(James Risen, Eric Lichtblau)は国内報道部門で受賞した。ワシントン・ポストが調査記事、解説記事、特集記事と批判報道の四部門で受賞した。それぞれの賞金1万米ドルが贈られる。

国際賞に最終選考でノミネートされたのは、このほかに、ワシントン・ポストのスティーブ・フェナルとロサンゼルスタイムスのセバスチャン・ロテラ(Steve Fainaru,Sebastian Rotella)。

ピューリッツァー賞は、新聞経営者、ジョンセフ・ピューリッツァー氏の遺志により1917年創設された。米国新聞報道の最高賞と言われている。ジャーナリズム、文学、音楽の優れた作品に対して年1回、4月に贈られる。特にジャーナリズム分野でも1942年に設置された写真部門は、報道写真において最も権威ある賞である。