汕尾虐殺事件:犠牲者遺族の証言

2005/12/12
更新: 2005/12/12

【大紀元日本12月12日】広東省汕尾市紅海湾地区で6日に発生した抗議者に対する大量虐殺事件で、中共当局は事件発生の四日目になって初めて事件を認め、村民による「厳重な違法事件」と決めつけ、死者3人と発表したが、VOAは11日、死亡者4人の遺族にインタビュー、遺族らの証言を聞いた。死亡者の名前は、魏錦、林怡兌、陳沢有、江光革という。

魏錦さん(32):足を銃で撃たれ、さらに2発の銃弾が撃ち込まれ殺された

魏さんは、二人の子ともの父親。兄は取材の記者に、「はじめは銃で足を撃たれ、またさらに警察に銃弾2発を撃ち込まれ殺された。死体は彼ら(当局)に隠され、わたしたちのところには返っていない」と語った。

林怡兌さん(26):結婚直前、心臓を撃たれた

林さんは、結婚の準備で上海から帰省した。6日夜、にぎわっている外を見に行こうとオートバイに乗って出かけた。散弾に心臓を撃たれて二度と帰らなかった。

フィアンセの王さんは、当局がデモを行った村民を暴徒やテロリストと決めつけたことに不満、武器を持たない農民らがどうして暴徒といえるのかと怒りを抑えられない。「私は今、非常に深い悲しみにくれているが、少なくとも公正を返してほしい。私たちはいま助けを求めても助けてもらえない」と泣きながら取材に応えた。

江光革さん(35):頭部を撃たれた

江さんは、三人の子どもを持つ父親。妻の袁秀麗さんは突然やって来たショックに耐えきれず、泣いてばかりいた。現在、当局に、発砲命令を出した人物と発砲者への法的追及を要求している。「主人はシャワーを浴びた後、外出。それで殺された。頭を銃で撃たれた。武装した警察が私たちの村に入り、子どもたちは怖がっている」。

袁さんは、夫の遺体は当局に処分されて、火葬にされるのを警戒して、先にこっそりと埋めた。近い将来、棺に入れて検死をしてもらい、真相を公表するという。夫が死ぬ時、目は開けたままだったと言う。 袁さんは、当局に射殺指示を出した者と夫を殺した人の名前を要求、法的な追及をすると要求したが、当局は一切の情報を開示せず、逆に棺に入れて検死することを要求された。病院で取ったX-線写真では、夫の頭に銃弾が残っているのがはっきりとわかったという。

陳沢有さん: 銃弾2発を撃ち込まれた

陳さんの親族は、警察が本当に発砲するとは思ってみなかったという。「彼は2発の銃弾に撃たれ、私の傍に倒れ、その場で気絶した。病院に運ばれた時、医者から心臓を撃たれたからもう助からないと告げられた」。

この4人のほか、まだ多くの死者がいるという。情報閉鎖のため、具体な死者数ははっきり確認できない。一説では二十数人が死亡、50人以上が行方不明、また70人以上が死亡したという説もある。

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