EU:鳥インフルエンザ対策でロシアの鶏と羽毛の輸入禁止

2005/11/25
更新: 2005/11/25

【大紀元日本11月25日】欧州連合(EU)は、鳥インフルエンザ対策としてモスクワ南部の村で感染した鶏の大量処分と隔離を行っている。同時に、ロシアからの鶏と羽毛の輸入を大部分禁止した。VOA報道が伝えた。

EUスポークスマンのハンセン氏は、「ロシアの獣医たちは鳥インフルエンザの拡散を食い止めるために必要な措置を取り」、「常任委員会は23日朝の決議で、食料と動物の健康状態が密接に関係していることに鑑み、カリニングラード、カレリア、ムルマンスク、サンクト・ペテルスブルグを除くシベリアなどのロシアすべての地域から鳥と羽毛を輸入することを禁止した」と述べた。

EUのこの決定は、モスクワ南部数百キロの村で鳥インフルエンザ感染により大量死の家禽が発見された後に出た。当局はすでに村を隔離、全ての鶏、家鴨、鴨を処分した。ロシア西部で鳥インフルエンザが発見されたのは初めて、ウィルスが渡り鳥を介して欧州の他の地域に飛び火するのではないかとの憶測が広がっている。

同時にタイでも48歳の農夫が感染した鶏を扱い食べて死亡し、タイでの鳥インフルエンザによる13人目の死亡例となった。過去2年で、少なくとも120人が東南アジアで鳥インフルエンザに感染し、タイ、ベトナム、カンボジア、インドネシアで少なくとも60人が死亡した。

さらに、中国外交部スポークスマンの孔泉氏は、「内モンゴル自治区で鳥インフルエンザにより鶏と鴨数千羽が死んだため、同地区で感染疑いの9万羽を処分し感染を封じ込めた」と発表した。

鳥インフルエンザ感染が発生した国々は積極的にウィルスを封じようと対処しているにもかかわらず、感染が発生した国数は依然増えつつ、アフリカや中東諸国なども近いうちに爆発する危機に晒されているのではないか。