梁元帝の時代、ある士人がいた。士人は、小さい時から非常な才能に溢れていたため、父親から寵愛を受けたが、良き教育を受けていなかった。士人の言い出す話にちょっとでも理があると、その父は絶えず彼を褒め称え、年から年中他の人の前で自慢話を繰り返した。逆に士人が少しでも間違ったことをすれば、その父はさまざまな方法で過ちを覆い隠し、その子の代わりにいろいろな言い訳をしていた。その後、士人が成長していくにつれ、良くない品行はますます悪くなり、粗暴で傲慢になっていた。士人はついに、言葉を慎まず、殺害されてしま
2019/02/28