自己肯定感が低い人は、幸せで充実している他人を見ると、羨望や嫉妬の感情を抱きます。自分の欠落や自尊心の低さから、自分が手に入れたいものを他人が持っているのを見てこのような感情を抱くことが多いのです。
またこのような人は、自分の内面を探求せず、自分の持っているものは特筆すべきものではないと感じています。しかし、他人の持っているものを自分のものにし、自分が他人より優れていることを証明しようとします。
自己肯定感は、一種の複雑な感情です。これが低い人には、疎外感、嫉妬、怒り、恥、不快感、不安、恐怖などの感情が生まれます。これらの感情が内面でかき乱されると、思考は複雑化し、明確にすることが難しくなります。冷静に自分の考えを分析する必要があるのに、感情が混在しているため、心を冷静に保つことが難しいのです。