中国から亡命した元メディア幹部、程万軍氏が11月3日、タイから台湾の桃園国際空港に到着し、台湾当局に一時的な人道的保護を求めた。
程氏は2019年、職場で習近平を「亡国の君主」と批判した発言を通報され、6年間服役した。
中国民主党国際連盟の主席、界立建氏は、Xで程氏の救援を求める動画を転載した。界氏によると、台湾の知人がすでに現地の移民署に連絡したものの、世論の関心が高まらなければ、程氏が送還される可能性があるという。(動画リンク)
程氏は内モンゴル出身の58歳。かつて中国の雑誌『法律と生活』の編集長や、中共中央テレビの番組『法律講堂』の講師を務めた。
程氏は桃園国際空港で動画を撮影し、中国で受けた迫害について次のように語った。
「2019年、職場の定例会議で習近平を『亡国の君主』と評したところ、発言を録音した人物に通報された。習近平が徹底調査を指示し、職場全体に粛清が及んだ。私も6年間、刑務所に入れられた」
「2025年に出所した後、獄中で執筆した作品を発表するため、海外への亡命を余儀なくされた。現在、国連難民高等弁務官事務所のタイ事務所では、私の案件を最もリスクの高い区分で扱っている。しかし、タイで第三国への受け入れを待つ間、身の安全は保証できないとも告げられた」
「獄中での体験をつづった手記がすでに海外メディアで発表されたため、中共当局から再び政治的迫害を受けることを避けようと、やむを得ず台湾へ渡った。一時的な人道的保護を求め、タイで進めていた第三国への受け入れ手続きを完了できるよう支援をお願いしたい。残りの人生も創作を続け、自由に発言したい」
11月1日には、程氏の文章『生生不息の自由の魂 中国の政治犯による告白』が「議報」に掲載された。
程氏は桃園国際空港で大紀元に応じ、自由に執筆し、発言できる環境を求めて、2026年10月14日にタイへ渡ったと説明した。
その後、国連難民高等弁務官事務所のタイ事務所が、送還の危険性がある案件(として、最優先の緊急案件として受理したという。
しかし、パスポートとビザの有効期限が迫っていたうえ、海外メディアが自身の証言を報じたことから、身の安全を確保するため、急きょ台湾へ渡り、救援を求めた。
程氏は当時、空港内の看護室で待機しており、「現在は台湾に一時滞在し、第三国への受け入れを待っている。救援チームが支援に動いている」と語った。
台湾の華人民主書院の理事、曽建元氏は以前、ラジオ・フリー・アジアに対し、程氏は一定の社会的影響力を持つ人物だと述べた。
また、程氏の国外脱出は、中国の政治情勢が緊張を増していることを反映していると指摘。中共が知識人や文化人、メディア関係者への言論統制を強めており、自由に発言しようとする人々が中国国内で生きていくことさえ難しくなっていると分析した。
曽氏は台湾当局に対し、人道的な観点から政治犯を本国へ送還しないという原則を守り、第三国が程氏を受け入れるまで、台湾で安全に生活できるよう配慮することを呼びかけた。
記事発表時点では、大陸委員会はこの件について公式なコメントを発表していなかった。
近年、中国から亡命した人々が台湾の空港で乗り継ぎを取りやめ、保護を求めるケースが相次いでいる。
今年9月には、シオン教会の弁護を担当したことで中共当局から弾圧を受けた中国の人権派弁護士、王夏紅氏が家族とともに台湾の空港で保護を求めた。
王氏一家は台湾当局から人道的な一時滞在を認められ、第三国への受け入れを待っている。
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