自分が食べている肉が「何の肉か」を疑ったことがあるだろうか。
中国・重慶で、宅配のジャージャー麺からペット用のマイクロチップが見つかった。
投稿者が異物をペット病院へ持ち込み、スキャナーにかけると、15桁の識別番号が読み取られた。犬や猫などの皮下に埋め込み、個体を識別するためのものだ。
投稿者は料理店に連絡してマイクロチップの件を伝えたが、対応してもらえなかったという。さらに、その後は自身の投稿が制限されたと訴えている。
中国ではこれまでも、飲食店の料理やソーセージ、菓子などから、人の歯とみられる異物や、まつ毛、患者の体内に使われていた骨固定用の金属部品など、よくよく考えるとぞっとするような異物が見つかり、そのたびに大きな騒ぎになってきた。
こうした異物が見つかるたびに、「なぜ、こんなものが食べ物に入っているのか」「いったい何の肉だったのか」と不安が広がった。臓器摘出などの闇産業で生じた人の遺体が食品に流れ込んでいるのではないかとの疑いまで飛び交い、食への不信を深めてきた。
そうした中で、今度はペット用のマイクロチップである。
ペットの肉が使われたのでなければ、なぜペットの体内に埋め込まれるチップが料理の中にあったのか。
この騒動を伝える投稿には、「まだ犬や猫の肉でよかったじゃないか。人肉でなかっただけ幸いだ」とのコメントまで寄せられた。慰めのつもりだろうが、ちっとも笑えない。
「自分たちは、いったい何の肉を食べているのか」。小さなマイクロチップ一つが、中国で積み重なってきた食の安全への根深い不信を、さらに深める騒動となっている。
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