中国では毎年のように、展示会をめぐるトラブルが繰り返されている。「サクラ客」「ガラガラ会場」「出展者による集団抗議」は、もはや珍しい光景ではない。
6月17日、深圳で開かれた貿易展示会(「2026深圳外貿進出口交易会」)でも、主催者が外国人を雇い、海外から来た買い手(調達担当者)を装ったサクラを動員していた疑いが浮上した。
出展者によると、主催者は「海外から多数の買い手が来場する」と宣伝していたが、実際には商談相手はほとんどおらず、多くのブースは閑散としていたという。
さらに、会場周辺では、外国人に名前や電話番号を確認しながら報酬を支払う様子も目撃され、サクラとして動員されていたのではないかとの疑惑が広がった。
数百人に上る出展者は主催者を取り囲み、数万元(数十万円規模)の出展料の返還を求めて抗議した。
現場が騒然とする中、当局は大勢の警察を動員し、盾やさすまたを持った隊員が人垣を作って警戒にあたった。
SNSでは、「ここまで演出しなければならないほど状況は深刻なのか」といった声も上がっている。本来、展示会は企業と顧客をつなぐ場だが、中国ではいつしか、見せかけの繁栄を演出しながら出展料を集める場へと変質したとの指摘も少なくない。
客を集められなければサクラを雇い、抗議が起きれば警察が出動する。本来なら海外から自然と人が集まるはずの貿易展示会が、演出なしでは成り立たなくなっている。その現実こそが、中国経済の苦境を物語っている。
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