イランのアッバス・アラグチ外相が5日、北京へ向けて出発した。2月28日に米国とイスラエルがイランに対して共同軍事行動を発動して以来、同外相が中国を訪問するのは今回が初めてとなる。
トルコ国営メディアが伝えたところによると、今回の訪問のタイミングは微妙だ。イランはまだ戦後の影響への対処の最中にあり、停戦も不安定で、情勢に不確実性が残っている。このため、今回の北京訪問でどのような協議が行われるかに注目が集まっている。
アラグチ外相は北京滞在中に中共の高層指導部と会談し、二国間関係のほか、中東地域および国際情勢の最新の変化について重点的に協議する見通しだ。
長期的な観点から見ると、中共はイランの重要な貿易パートナー、とりわけエネルギー分野における主要な取引相手であり続けており、イランの石油の多くが割引価格で中国に売却されてきた。
今回の訪問は、西側の圧力のもとでアジア諸国、とりわけ北京との協力を強化するイランの「東向き政策」の一環とも位置づけられている。2021年に中国とイランは25年間の戦略的協力協定に署名し、エネルギー・インフラ・安全保障などの分野における協力を制度化した。
具体的な議題はまだ完全には明らかにされていないが、地域の安全保障、イランと米国・イスラエルの間の緊張関係、さらには核問題の進展が協議される可能性が高いとみられている。
イラン政府にとって今回の北京訪問は単なる外交的な訪問にとどまらず、現在の情勢のもとで政治的・経済的支援を確保するための重要な一手と位置づけられている。
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