日本の新たな原油調達先 イラン戦争初の米国産原油が日本に到着

2026/04/28
更新: 2026/04/28

イラン戦争勃発後、中東の原油供給が不安定になっている。26日、日本の千葉沖に、米テキサス州から出荷された初の原油タンカーが到着した。積み荷は91万バレルに上り、世界のエネルギー供給の構図が大きく変わりつつあることを示している。

中東情勢の混乱により、世界の石油・天然ガス輸送量の5分の1を担うホルムズ海峡からの供給が不安定化している。ロイターによれば、世界第4位の経済大国である日本は、石油の供給途絶という危機に直面しかねない状況に追い込まれた。

共同通信が26日に報じたところによると、米テキサス産原油を積んだタンカーは35日間の航海を経て、千葉沖に到着した。このタンカーはパナマ運河を迂回するルートをあえて選択した。船上の91万バレルは日本の「半日分」にも満たない量だが、中東情勢が悪化してから初めて到着した米国産原油であり、その象徴的意義は極めて大きい。

この初の米国産原油の輸入はコスモ石油が手配したもので、驚くべき数字も伴っている。日本はこれまで石油輸入の実に95%を中東に依存してきたが、事態を重く見た日本は3月、米国産原油の調達に56億ドルを投じた。米国は現在、世界最大の産油国となっており、米エネルギー情報局(EIA)が20日以降の週次データとして公表した輸出量は過去最高を記録し、1日当たり約1300万バレルに達した。

商品・海運分析会社Kplerの予測では、4月の原油輸出量は1日当たり約544万バレルに上り、5月にはさらに約548万バレルへ増加する見通しで、過去と比べ約3倍の急増となっている。液化天然ガス(LNG)についてもアジアでの需要が80%超の急伸を見せている。アジア向けに限った米国産原油の出荷量は、4月の1日当たり227万バレルから、5月には同329万バレルへと拡大する見込みだ。

事態の安定化に向け、日本政府は約20日分に相当する3600万バレルの国家備蓄石油の放出を準備しているだけでなく、今後の米国産原油の輸入規模をさらに4倍に拡大するよう指示しており、エネルギー調達先を全面的に米国へ転換する可能性もある。中東のエネルギー供給網の寸断を機に、米国はアジア最大の石油供給国へと急速に台頭しつつある。油価の変動が続き、エネルギー供給網の再編が進む中、自国のエネルギー安全保障を守ることはもはやいかなる国にとっても他人事ではなくなっている。