中国 1年働いても貯金はゼロ 寒風の中で仕事を待つ人々

中国 旧正月を前に帰れない出稼ぎ労働者

2026/02/16
更新: 2026/02/16

2026年の旧正月は2月17日。家族が集う、一年で最も大切な祝日である。だが今年、故郷に帰れない出稼ぎ労働者が各地で増えている。

2月14日、本紙記者は出稼ぎ労働者の実態を追い、各地の仕事あっせん所や日雇いの集まり場を取材した。

山東省や貴州省などでは、午前4時台、凍える寒さの中で仕事を待つ人々の列ができていた。

済南市の男性はこう話す。
「一年間必死に働いたのに、手元に残ったお金はほとんどない。これでは正月どころではない」

旧正月に故郷で正月を過ごすには、とにかくお金がかかる。親戚を回り、子供にお年玉を渡し、食卓を整え、贈り物も用意しなければならない。

同じ男性は肩を落として語った。
「お金がなければ、胸を張って帰れない」

貴州省の男性は静かに続けた。
「仲間の中には、一年間働いてもほとんど稼げず、いまも一日カップ麺一つでしのいでいる人がいる。そんな状態では、とても故郷に戻れない」

中には働いたのに賃金を受け取れず、現場で支払いを待ち続ける人もいる。

「お金をもらえないまま、泣きながら帰った仲間もいる」と50代の男性は打ち明けた。

景気低迷と不動産不況の影響で、建設業の仕事は急減している。

本来なら笑顔があふれるはずの旧正月。

それでも、多くの出稼ぎ労働者は故郷に向かわない。帰らないのではない。帰れないのだ。

旧正月を目前に、本来なら故郷に帰り、家族と過ごしたい時期である。しかし各地では、多くの農村部出身の出稼ぎ労働者が十分な収入を得られず、寒風の中で仕事を待ち続けている。2026年2月、中国各地 (大紀元合成)
李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!