中国共産党(中共)軍の上層部人事に重大な変動が生じた後、SNSプラットフォームのX(旧Twitter)で再び異常現象が発生している。Xの幹部は先日、中国で政治的な激震が起こるたびに、プラットフォーム上の検索結果が大量のアダルトコンテンツによって速やかに埋め尽くされ、関連情報の正常な検索が困難になると指摘した。
中国国防部は1月24日、中央軍事委員会の張又侠副主席と、同委員会統合参謀部の劉振立参謀長が、重大な規律違反の疑いで調査を受けていると発表した。このニュースが流れた後、多くのXユーザーから、関連するキーワードを検索すると画面が大量の無関係なアカウントによる投稿で即座に覆い尽くされるとの報告が相次いだ。
これに対し、Xのプロダクト責任者であるニキータ・ビア(Nikita Bier)氏は1月30日、検索結果が大規模な干渉を受けていることを認め、依然として非常に厄介な問題であるが、チームが対応を急いでいると回答した。同氏によれば、これらの情報の出所は「500万から1千万のアカウント」にまで遡ることができ、その多くはプラットフォームが新規アカウントの管理を強化する以前から存在していたものだという。
このような「スクリーンスパム(埋め尽くし)」の状況は、今回が初めてではない。米テックメディア「PCMag」は、2022年末に中国の防疫政策が注目を集めた際にも、大量のボットと思われるアカウントがTwitter上にアダルトやギャンブル関連の情報を集中投下し、防疫政策への抗議活動に関する検索結果を意図的に薄めていたことを研究者や記者が発見したと報じている。
一部の報道では、これらの活動と中共当局との直接的な結びつきを証明する証拠は現時点ではないものの、ビア氏のツイートは、このスパム作戦が極めて大規模であり、北京の黙認のもとで行われていることを示唆している。
注目すべきは、Xが中国国内で長期にわたり遮断されている点だ。しかし、国内ユーザーはVPNを介してログインし、検閲されていないニュースを閲覧することができる。一方、研究者らはかねてより、中共政権が偽アカウントやボットを利用し、海外のSNSプラットフォームで対外宣伝(外宣)を行っているのではないかと疑ってきた。
イーロン・マスク氏は2022年10月にTwitterを買収した後、ボットの氾濫問題を解決するため、認証済みバッジ(通称「ブルーチェック」)を有料サブスクリプション制とした。しかし、ユーザーからは「X上の偽アカウントは依然として多い」との不満が出ており、中国語で「北京」と検索すると、中国のアカウントによる大量のスパム投稿や、中国国内サイトへ誘導するQRコードが表示される事態が続いている。
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