オーストラリア・シドニー郊外のビーチで12月14日に発生し、多数の死傷者を出した銃撃事件について、官房長官は15日の記者会見で、テロ行為を断固として非難するとの政府の立場を表明した。
この事件は、シドニー郊外のボンダイビーチで12月14日18時45分ごろ(現地時間)ユダヤ教の祭典の最中に武装した2人組による銃乱射が発生し、多数の死傷者が出た事案である。銃撃犯は、現場に集まっていたユダヤ人らを標的にしたとみられている。
日本政府は、テロはいかなる理由によっても正当化できないとの認識を示し、あらゆる形態のテロ行為を断固として非難するとしている。また、犠牲者の方々に心からの哀悼の意を表し、負傷者の方々にお見舞いを表明した。
また、高市首相も自身のXへの投稿で、この銃乱射事件による多数の死傷者が出た報に「深い悲しみと憤りを覚えます」と述べた。首相は「いかなる理由があってもテロは許されません」と強調し、犠牲者と御遺族に哀悼の意を表すとともに、「この困難な時に、日本は豪州と共にあり続けます」とオーストラリアへの連帯を表明した。
現時点までに、邦人の被害が発生したとの情報には接していないことが確認されている。
政府は、今後も邦人の安全確保に万全を期していく方針である。
今後の対応としては、年末年始の祝祭日やイベントシーズン期間中の欧米等におけるテロ等に関する注意喚喚起を、すでに11月28日に発出していたことに言及した。政府は、今後も適時適切な方法で注意喚起を含めた措置を講じ、邦人の安全確保に万全を期していくとしている。
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