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中国 洒落も通じぬ中国の表現規制

コーヒーも床屋も「ポリティカル・コレクトネス」必須? =中国

2025/11/12
更新: 2025/11/12

河北省石家荘市のカフェ「人民咖啡館(人民コーヒー)」が官製メディアから「政治的意味を商業利用した」と批判され、看板の修正を余儀なくされた。

このカフェは赤を基調とした内装に「人民コーヒーは人民のために」と掲げ、国営企業のような雰囲気を演出していた。

こうした演出に対し、人民日報系の官媒は「『人民』という言葉は政治的象徴であり、私企業が使うのは不適切」と問題視した。

運営会社は「要潮人民咖啡館」に名称を変更したが、香港や海外店舗では旧名を維持している。

こうした名前のトラブルは、今年別の場所でも起きている。

貴州省遵義市で8月14日に開業した理髪店が、シャレで最高裁判所(中国語で「最高法院」)と同じ発音をもじり、「最高髮院(=最高の理髪院)」と名乗った。看板には「処理人民の頭等大事(=国民の『頭の大事』、つまり髪の問題を扱う)」と添えられていたが、このユーモアが当局に「政治を連想させる不適切表現」と見なされ、翌15日には看板撤去を命じられた。笑いを誘った言葉遊びが、わずか一日で行政処分に変わったのである。

コーヒーも床屋も、ほんの一言で政治問題になる国。その息苦しさが、静かに国中を覆っている。

 



シャレで「最高裁」とかけた理髪店 開業翌日に看板撤去命令=中国

「最高裁」とかけた洒落の理髪店が、翌日には看板撤去命令。一見無害な言葉遊びすら許されない中国社会。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!