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ミュンヘン空港でドローン目撃 運航停止と多数欠航 欧州空港で相次ぐ事案

2025/10/03
更新: 2025/10/03

ドイツ・ミュンヘン空港でドローンが複数回目撃され、10月2日夜から一時的に運航が全面停止。17便が欠航、約3千人に影響が広がった。欧州の他空港でもドローン事案が相次いでおり、安全対策への関心が高まっている。

ミュンヘン空港は3日早朝に発表したところによると、2日夜に複数回のドローンが目撃され、航空交通管制当局が空港の運用を一時停止せざるを得なくなった。その結果、17便が欠航し、約3千人の旅客に影響が及んだ。

空港の声明によれば、ミュンヘン到着予定だったさらに15便が、シュトゥットガルト、ニュルンベルク、ウィーン、フランクフルトへと着陸地を変更した。これは、先週デンマークとノルウェーの空港がドローン関連の事案により一時閉鎖されたのに続き、ヨーロッパの航空界で発生した最新の空域混乱事例となった。

空港の発表では、複数回のドローン目撃を受け、ドイツの航空交通管制当局は、現地時間2日午後10時18分からミュンヘン空港の運航を制限し、その後、全面的に運航を停止したとしている。

フライト追跡サービス「Flightradar24」によれば、空港の閉鎖はグリニッジ標準時で午前2時59分、現地時間の3日午前4時59分まで続く見通しである。

今週のはじめ、ミュンヘン市は大きな緊張に包まれた。爆弾の脅迫を受け、市北部の集合住宅で爆発物が発見され、人気のオクトーバーフェストが一時的に中断されたのである。

デンマーク政府は、先週に同国の複数の空港空域を混乱させた事件の背後関係について明言を避けているが、メッテ・フレデリクセン首相はロシアの関与の可能性を示唆した。

1日に開かれたEU会議では、EUの指導者たちが、ロシアによるドローン攻撃への防衛を強化する計画を支持した。

2日には、ロシアのプーチン大統領が「もうデンマーク上空にドローンを飛ばすことはない」と冗談めかして発言したが、モスクワはこれらの事件への関与を否定している。

陳霆