【ニュースレターが届かない場合】無料会員の方でニュースレターが届いていないというケースが一部で発生しております。
届いていない方は、ニュースレター配信の再登録を致しますので、お手数ですがこちらのリンクからご連絡ください。

日本戦闘機 初めて欧州・カナダに派遣 NATOとの協力強化で中共を牽制

2025/09/22
更新: 2025/09/22

日本は最近、F-15戦闘機4機を含む航空自衛隊の部隊を、アメリカ・カナダ・イギリス・ドイツにあるNATO加盟国の空軍基地へ防衛交流のために派遣した。これは日本の戦闘機が欧州とカナダに派遣される初めての事例であり、NATOに対する実質的な支援とも見なされている。この任務は中国共産党(中共)の強い警戒を招いており、中共は「アジア版NATO」の動きを懸念している。

今回「大西洋の鷹」と名付けられたこの任務は、10月1日までの2週間にわたって行われ、約180人の航空自衛隊員が参加する。参加機材はF-15戦闘機4機のほか、KC-767空中給油機1機、KC-46空中給油機1機、そして日本製C-2輸送機1機だ。

9月14日、この部隊は北海道の千歳基地を出発し、最初の目的地としてアメリカアラスカ州のエルメンドルフ空軍基地に向かった。アメリカ側は、短期間滞在した後、部隊が9月17日にカナダ東部のグースベイ空軍基地に到着したと発表した。その後、イギリスのコニングスビー空軍基地およびブライズ・ノートン空軍基地、さらにドイツのラムシュタイン空軍基地へと移動し、同じ航路で帰国する予定だ。

アメリカ側は今回の「大西洋の鷹」について、軍事演習ではなくあくまで交流訪問であり、日本とNATOとの友好関係強化を重視していると強調している。

この派遣は、日本の航空自衛隊戦闘機が欧州やカナダに展開する初の試みであり、日本の海外活動の範囲を一層拡大するものとなった。日本側はまた、今回の訪問について、2016年にイギリス空軍、2022年にドイツ空軍の「タイフーン」戦闘機が日本に展開したことに対する初めての返礼訪問であると説明している。

近年、中共は軍事費を急速に拡大させ、海軍および空軍の現代化を進めている。また、東シナ海や南シナ海での軍事的プレゼンスを拡大している。日本は「欧州・大西洋の安全保障とインド太平洋の安全保障は切り離せない」と繰り返し強調しており、今回の活動を通じて同盟国や価値を共有する国々との協力を一層強化し、インド太平洋地域における中共の拡張に対抗する姿勢を示している。