中国の大手家電メーカーにして「中国のアップル」と称されるシャオミ(小米、Xiaomi)、そのブランドの信頼が大きく揺れている。モバイルバッテリーの発火事故が相次いでリコールに発展した矢先、今度は使用中のスマートフォンが突然爆発し、3歳児がやけどを負ったとのニュースが飛び込んできた。
9月7日、江蘇省徐州で3歳の男の子が使用していたスマートフォン「シャオミ13」が突然爆発し、手足にやけどを負ったことがわかった。
自宅の監視映像には、子供がソファで動画を見ながら跳ねている最中に端末が閃光とともに爆発し、炎が走る様子が記録されていた。男の子は驚いて泣き叫び、手から落ちた端末がソファを焦がす場面も映っていた。

この事故映像はSNSで瞬く間に拡散し、9月9日には関連ワードが中国版ツイッター「微博」のトレンド入り。各地のユーザーから不安の声が相次ぎ、中国社会に波紋が広がっている。複数の中国メディアも取り上げ、さらなる議論を呼んでいる。
負傷した子の両親によると、この端末は2022年末発売モデルで購入から1年余り経過。修理や改造歴はなく、事故時も充電はしていなかった。家族が直ちにメーカーへ連絡したが、シャオミ側は「専門検査が必要」として残骸回収を案内したのみで、9月9日現在、正式な調査結果は出ていない。
ネット上では「充電中でもないのに突然爆発とは恐ろしい」「同じ機種を使っていて不安」といった投稿が飛び交い、説明責任を求める声が強まっている。
(発火当時の映像)

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