韓国・大田市の牧園大学で、国際シンポジウムが非公開の形で開催された。
中国共産党の対「邪教」組織である中国反邪教協会の幹部、日本の反カルト研究者、韓国のキリスト教系団体関係者が参加していた。「Bitter Winter」が報じた。
中国反邪教協会は中国共産党(CCP)の統一戦線を通じて活動し、今回、代表団を韓国に派遣した。議題は、いわゆる「異端」や「カルト」といかに闘うかというもので、真の目的は、左派の世俗主義に反対し、中国共産党を脅かす宗教的少数派をいかに抑圧するかだったという。
イタリアの宗教社会学者マッシモ・イントロヴィーニェ氏は「キリスト教原理主義者と、極端な世俗主義者、そして宗教弾圧の推進者を結びつける同盟だ」と述べている。
中国反邪教協会は、法輪功や全能神教会など、共産党の統制に従わない宗教団体を弾圧する役割を担ってきた。イントロヴィーニェ氏は「最近選出された左派の韓国政府による統一教会をはじめとする保守的な宗教団体への広範な弾圧と軌を一にするものだ」と述べている。
韓国では近年、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や新天地イエス教証しの幕屋聖殿(新天地)など、反共的な性格を持つ団体への締め付けが強まっている。韓国の聯合ニュースによれば、旧統一教会の韓鶴子総裁は政治資金法違反の疑いで特別検察から出頭を求められている。
一方、日本でも旧統一教会は東京地方裁判所から解散命令を受け、現在は東京高等裁判所に即時抗告しており、審理が続いている状況だ。さらにドイツからも福音派の学者が参加。イントロヴィーニェ氏はこうした動きは、中国共産党主導の宗教弾圧に国際的な正当性が与えられる危険性が指摘されていると述べている。
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