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スタンフォード大学の大学院生 「中共工作員にスパイに誘われた」と告発

2025/09/08
更新: 2025/09/08

最近、スタンフォード大学の女子大学院生が動画を公開し、中共の工作員に「中国旅行を支援する」と持ちかけられ、スパイに勧誘された体験を語った。彼女は当初、自分の体験を明かすことに強い恐怖を感じ、中国共産党(中共)から標的にされるのではないかと怯えていたという。しかし時間が経つにつれ、この出来事が中共によるアメリカ機関への浸透工作の典型例であると気づき、行動に移す必要があると考えるようになったと話した。

当事者のエルサさんは次のように語っている。
「私は中共当局によるスパイ活動の標的にされた。私はスタンフォード大学で東アジア研究を専攻している。昨年の夏、SNSを通じて男性から連絡があり、彼は同じ大学の学生だと名乗っていた。このやりとりに私は不審を感じ、注意深く会話を記録し始めた。そして最終的に、彼は私を中国に招待すると言ってきたのだ」

スタンフォード大学大学院生のエルサさんによると、この男性は「チャールズ・チェン」と名乗り、中国への旅行日程を送り、航空券や宿泊費はすべて負担すると伝えてきたという。

エルサさんは次のように証言している。
「彼はさらに、アメリカ人が中国で成功し有名になったとする動画を見せ、私が訪中すれば同じように大きな見返りを得られると持ちかけた。また、彼が私のInstagramの投稿にコメントして、会話のスクリーンショットを削除するよう求めてきたとき、私はこのやり取りを終わらせた」

その後、エルサさんは自身の体験をFBIに報告した。FBIは、スタンフォード大学をはじめ他のアメリカの大学でも、中共によるスパイ勧誘活動が広く行われていると指摘している。

エルサさんはこう強調した。
「中共のスパイは特に、AIやロボット工学を研究している研究者を狙ってくる。巨額の報酬を約束して彼らを中国に呼び込み、技術や研究成果を持ち込ませようとするのだ。その手口は非常に巧妙で、背筋が凍るほど恐ろしいものだ」

また、今年3月にはアメリカ下院の中国特別委員会のモーレナー委員長が、スタンフォード大学のジョナサン・レヴィン学長に書簡を送り、中共が米国の科学・技術・工学・数学分野の研究に与える安全保障上の脅威について警告した。