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中国 道徳なき体制が生む「食卓の不信」

中国の火鍋店員が廃油を回収 「下水油」疑惑で炎上

2025/08/28
更新: 2025/08/28

中国・重慶市の火鍋店で、従業員がゴミ桶から廃油をすくう映像が拡散され、食品安全への不安が一気に広がった。SNSでは「また地溝油(下水油、排水溝や下水溝から回収した食用油)か」と批判が殺到し、この話題は中国SNSでトレンド入りした。

店側は「従業員が売る目的で集めていただけ」と釈明したが、市民の多くは納得していない。

中国では、残飯を別の客に出す「残飯リサイクル事件」や、学校食堂職員が食材を足で踏みつけた事件など、食品をめぐる不祥事が相次いできた。

 

「残飯リサイクル」を行う中国の飲食店の厨房(元学生アルバイトによる告発動画より)

 

かつて中国社会には、儒教や伝統文化に根差した道徳観があり、食に関しても「人を欺いてはならない」という節度が存在した。だが、共産党体制の下で、その価値観は急速に崩れ、今や「利益がすべて」という風潮が広がっている。

賞味期限切れ食品の再販売、廃棄油の再利用、添加物過剰の加工品……。こうしたニュースは後を絶たない。監督不備や制度の問題もあるが、根本には「モラルの喪失」がある。金銭が人の心を支配する社会で、食卓は常に疑念にさらされている。

本来、人々の生命を支えるはずの「食」が、最も危険で不信なものとなってしまった。共産党が築いた体制は、食の安全を損ない、道徳の基盤までも奪い去ったのである。
 



中国の有名飲食店で「残飯リサイクル」?

著名飲食店でも「残飯リサイクル」。中国の食の安全、「道徳喪失」が根本問題

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!