7月24日、中国・広西チワン族自治区南寧市の華達村で、土地の強制収用に反対する村民と当局の武装警察が激しく衝突した。

村民らは棍棒を手に必死に抵抗したが、警察側は盾や長棒、さらに消火器まで投入した。現場は修羅場と化し、頭部裂傷や背中の打撲などのけが人が続出し、血を流しながら病院へ運ばれる姿も確認された。

発端は、当局が住民との協議もないまま風力発電施設の建設を進めようとしたことだったと、中国の人権問題に詳しいブロガー「昨天(@YesterdayBigcat)」らが伝えた。ある村民は「環境を守りたいだけなのに、なぜ殴られるのか」と怒りをにじませた。
中国各地で「開発」を名目とした強制収用と住民弾圧が相次ぎ、民意を押しつぶす暴力と利権の構造は「発展」という名のもとに繰り返されてきた。その一方で、押さえつけられた側の怒りは、静かに、しかし確実に積み上がっていたのだ。

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