6月24日に、アメリカのトランプ大統領は、オランダに到着して、2日間にわたるNATO32か国首脳会議に出席した。その宿泊先は、特別なものであったという。トランプ氏はオランダ国王の公邸であるハーグの「ハウステンボス宮殿」(Paleis Huis Ten Bosch)に宿泊した。
AP通信によると、24日の夜に到着したトランプ大統領は、車列に護送されて、封鎖された道路を通り、ハーグ近くの森の中にあるハウステンボス宮殿に向かい、他のNATO首脳たちと共に夕食を取った。夕食会はオランダ国王ウィレム・アレクサンダーが主催した。
当初、トランプ大統領はオランダ北海沿岸のノールトウェイクにある高級ホテルに宿泊する予定であったが、急遽予定が変更され、国王の招待を受けて宮殿に宿泊することになった。
ホワイトハウスの匿名の関係者によれば、「トランプ大統領はウィレム・アレクサンダー国王の招待を受け、ハウステンボス宮殿に宿泊した」という。
オランダ政府情報サービスのスポークスマン、アンナ・ソフィア・ポストフマス氏も、トランプ大統領がこの宮殿に宿泊したことを確認した。
ハウステンボス宮殿はオランダ王室の主要な公邸であり、2019年から国王、アルゼンチン出身の王妃マキシマ、そして3人の王女の家族の住居だ。年齢が上がるにつれて、3人の王女は現在、学業のためにほとんどが外地に住む。
この宮殿の一部の建物は、17世紀にさかのぼり、王室の生活空間である「ワッセナールウイング」と、ゲストを迎えるための「ハーグウイング」に分かれている。宮殿の中央に位置する「オランジェホール」は、オランダのオランジェ王室にちなんで名付けられている。
この王宮はアメリカのオランダ新大使館の近くにあり、非常に便利な立地だ。
トランプ氏が王室の居所を訪れるのはこれが初めてではない。2019年にイギリスを訪れた際、トランプ大統領は故エリザベス二世女王を訪問し、ウィンザー城でアフタヌーンティーを共にした。
25日に、NATOサミットは正式に開催され、トランプ氏は会議に出席するだけでなく、同盟国との高官会談も行う予定だ。安全保障や防衛の分担といった問題が再び焦点となる。
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